YouTube動画を見ただけで終わらせない!親子の対話とアクションで学びを深めるヒント
「この教育系のYouTube動画、すごく分かりやすかったね!」
お子さまにぴったりの教育系YouTubeチャンネルを見つけて、安心して見せられる環境も整えた保護者の皆様、素晴らしいです。
でも、動画を見せた後、「これで本当に学びになっているのかな?」「見ただけで終わっちゃっているかも…」と、少し不安になることはありませんか?
確かに、YouTube動画は手軽に様々な知識に触れられる便利なツールですが、ただ受け身で見ているだけでは、内容が深く定着しなかったり、お子さま自身の「もっと知りたい!」という気持ちにつながりにくいこともあります。
この記事では、教育系YouTube動画を「見ただけで終わり」にせず、お子さまの学びをさらに深めるための、親子でできる簡単な対話やちょっとしたアクションのヒントをご紹介します。
複雑な準備は必要ありません。いつもの動画視聴の時間に、少しだけ工夫を加えてみることから始められます。
なぜ動画を見た後の「ひと手間」が大切なの?
教育系YouTube動画は、視覚的にも分かりやすく、お子さまの興味を引きつけやすいという大きなメリットがあります。しかし、動画は一方的に情報が流れてくるものです。
お子さまが自分で考えたり、疑問を持ったり、学んだ内容を自分の言葉で説明したりする機会が少ないと、せっかくの知識が頭の中にただ通り過ぎていくだけになりかねません。
ここで保護者の方が少しだけ関わることで、お子さまは動画の内容について考え、整理し、自分の中にしっかりと取り込むことができるようになります。これが、学びを「定着」させ、「深める」ことにつながるのです。
動画視聴前・中・後で試せる!親子で学びを深める対話とアクション
難しいことではありません。いつもの動画視聴の際に、以下のポイントを少し意識して声かけをしたり、簡単なアクションを一緒にしてみたりするだけです。
1. 動画を見る前に「何が知りたいかな?」と聞いてみる
- 声かけ例: 「今日見る〇〇(動画のテーマ)の動画、どんなことが知りたいかな?」「この前図鑑で見た△△について、動画で新しい発見があるかな?」
- ポイント: 動画を見る前に、お子さまにテーマへの関心を持たせたり、事前に知っていることと結びつけたりするきっかけを作ります。「知りたい」という目的意識を持つことで、動画の内容に集中しやすくなります。
2. 動画視聴中に「これ何かな?」「面白いね」と共有する
- 声かけ例: (動画を見ながら)「あ、〇〇が動いたね!」「この色きれいだね」「これ、図鑑で見たことある?」
- ポイント: 親子で一緒に動画を見て、同じものに注目したり、感想を言い合ったりすることで、お子さまは「親も一緒に見てくれている」という安心感を得られます。分からないことや興味を持った点について、その場で簡単に声に出すことで、記憶に残りやすくなります。ただし、動画の妨げにならないよう、控えめに短い声かけに留めるのが良いでしょう。
3. 動画を見終わった後に「どんなお話だった?」と振り返る
- 声かけ例:
- 「今の動画、面白かったね!どんなお話だったか教えてくれる?」
- 「〇〇(動画で出てきたもの)について、一番びっくりしたことは何だった?」
- 「もし△△(動画の内容に関連すること)をするとしたら、どうなると思う?」
- 「動画を見て分かったこと、分からなかったことはある?」
- 「この動画のことで、もっと知りたいことはあるかな?」
- ポイント: 見た内容をお子さま自身の言葉で話してもらうことが非常に大切です。初めはうまく話せなくても大丈夫。保護者が根気強く聞き、問いかけることで、頭の中を整理する練習になります。動画の感想や疑問を共有することで、お子さまの思考を深めることにつながります。
4. 動画の内容に合わせて簡単な「+α(プラスアルファ)のアクション」をしてみる
動画の内容に関連した簡単なアクションを取り入れると、学びがより実践的で楽しいものになります。
- アクション例:
- 動画で見た生き物や植物を絵に描いてみる。
- 動画で紹介されていた簡単な工作や実験を一緒にやってみる。(安全に十分配慮の上)
- 動画のテーマに関する図鑑や絵本を一緒に見てみる。
- 動画で気になったことを、保護者の方がサポートしながら一緒に調べてみる。(インターネット検索の場合は、お子さま向けの情報や信頼できるサイトを選ぶなど、安全性に配慮が必要です。)
- 動画で出てきた歌やダンスを一緒に歌ったり踊ったりしてみる。
- ポイント: 大がかりなことではなく、お子さまが「楽しい!」と感じられる範囲で気軽に取り入れるのがコツです。動画で得た知識が、現実の体験と結びつき、より鮮やかな記憶として定着しやすくなります。
難しく考えすぎないで大丈夫
「対話」や「アクション」というと難しそうに感じるかもしれませんが、特別なスキルは必要ありません。大切なのは、「動画の内容に興味を持ったよ」「君が学んだことを知りたいな」という保護者の気持ちをお子さまに伝えることです。
短い時間でも、例えば動画を見終わった直後に「面白かったね、何が一番好きだった?」と一言聞くだけでも、お子さまにとっては大きな違いがあります。
完璧を目指すのではなく、親子で一緒に動画を楽しんだり、新しい発見を共有したりするつもりで、できることから少しずつ試してみてください。
まとめ
教育系YouTubeは、お子さまに様々な学びの機会を提供してくれる素晴らしいツールです。それに加えて、保護者の方が少しだけ関わることで、動画視聴をさらに価値ある学びの時間に変えることができます。
- 見る前に「何を知りたい?」と目的意識を持つ
- 見ている間に感想を共有する
- 見終わった後に「どんなお話だった?」と振り返る
- 動画の内容に関連した簡単なアクションを取り入れる
これらの小さな積み重ねが、お子さまの「知りたい」という気持ちを育て、学びを深める力につながっていきます。
「こどもオンライン学びナビ」は、お子さまが安全に、そして効果的にオンラインの学びを活用できるよう、保護者の皆様をサポートしていきます。この記事が、ご家庭でのオンライン学習のヒントになれば幸いです。